日本統合医療学会誌
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総説
臨床アロマセラピーが患者にもたらすものは何か~看護ケアとしての可能性を探る~
相原 由花
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2024 年 17 巻 2 号 p. 65-75

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抄録

臨床アロマセラピーは、精油の心理的作用や薬理作用、アロマセラピーマッサージによるタッチの生理的作用により、症状の緩和やQOLの向上を図り、患者の自己治癒力を高め、健康回復や安楽の維持を目指すものである。欧米では、すでに看護ケアとして臨床アロマセラピーが導入されており、不安や恐怖の軽減などの心理的サポートや、痛みや倦怠感などの身体症状の緩和に用いられている。しかし日本では、「癒し」の手段としては認知されているものの、看護ケアとしては正式に認められておらず、各医療機関や看護師個人の判断で実践されているのが現状である。今後、慢性疾患患者や高齢者の増加は必至であり、治療だけではなくケアの重要性がますます高まっていくと予想される。そのため、従来の看護ケアだけでは限界があり、看護師はより幅広い看護ケア方法の習得が求められる。臨床アロマセラピーは、患者だけでなく看護師にとっても有用なケアとなるだろう。

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