最近の傾向として、研究開発部門自身での特許調査の必要性が高まっている。このような中、多くの技術者はキーワードだけを使用して調査していることが多い。この場合、調査結果に漏れを生ずることも多く、知らずに開発を進めると、特許出願後に先行技術による拒絶、さらには製品化まで進んでしまうと侵害問題を引き起こすことさえもある。一方、知的財産部門の情報担当者の調査テクニックは専門性が高く習得するのに時間を要するという面を持っている。そこで本発表の内容は、技術者などの特許調査に不慣れな人たちでも特許データベースの検索式の作成が容易にできる手法を示すものである。具体的にはパテントマップソフトを利用し、IPC、FI、Fタームなどのランキングリスト中に含まれる特許を見て、その特許が該当であるか否かの判断結果を検索式に反映すると言うものである。そして得られる結果は、プロの調査マンが行った調査に匹敵する良い結果になる。