情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集
第4回情報プロフェッショナルシンポジウム
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A32
構造情報を利用した特許解析:
—物質特許中の重要実施例を推定する計算化学的手法—
*若林 宏明服部 一成玉木 健太
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p. 73-76

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抄録
創薬研究にとって競合他社の特許の調査・解析は、先行技術としての情報収集にとどまらず、研究戦略の決定に重要な影響を与えることは周知のとおりである。その中でも競合他社から出願された特許が公開された場合に、その物質特許中の重要実施例(key compound)を推定することは最も重要な課題の一つである。これまでこのような特許解析は、創薬化学研究者や調査担当者がクレームや実施例の構造を元に、時間をかけて行なうのが一般的であった。本検討の目的は、計算化学的なアプローチにより、効率的に重要実施例の推定を可能にする手法を開発することである。既に上市された医薬品の物質特許を例として検討した結果、比較的短時間で重要実施例の推定が可能であり、半数以上の例で対応する医薬品を重要実施例として推定することができた。
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© 2007 独立行政法人 科学技術振興機構
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