抄録
昨今、新興国特許調査が脚光を浴びている。本稿では台湾の特許調査について検討を行った。台湾特許について、商用 DB(データベース)においては、DBの収録率、収録タイムラグ等に問題がある場合が多い。また、英語キーワードのみを用いた検索では、ほとんどの DB の場合、検索可能な範囲は要約までで、クレーム以下は検索できないことが多く、網羅的に調査することは難しい。台湾経済部知慧財産局 DB(以下、TWPAT)や、その他の商用 DB で繁体字中国語を用いた検索での補完を含め、網羅的かつ効率的に、台湾特許を調査する手法について検討したので報告する。