最近では、中国をはじめとするアジアや新興国の特許情報は、英語データベースのみでの検索では、網羅的な調査ができないことが周知されつつある。中国特許調査においても英語情報に原語(中国語)情報を搭載し、英語+中国語でのハイブリッド検索可能なシステムも登場してきた。そのような状況下、中国特許庁関係機関である中国知識産権出版社が運営する従来からの中国語データベース CNIPR(中国版 CNIPR:一部有料)に加え、2014年に新たに日本ユーザー向けの日本語インターフェースによる「日本版 CNIPR(有料)」がリリースされた。日本版 CNIPR には従来の中国版 CNIPR にはない便利な機能がいくつか搭載されているので、その概要を中国版 CNIPR と比較して紹介する。また、英語+中国語での検索が可能となった日本版 CNIPR に、本年11月には日本語での検索が可能になることが予告されているので本発表時にはその機能の詳細についても報告の予定である。