抄録
利用者と資料を結びつける手法として、「展示」は各種のライブラリーで行われてきた。また、「図書館を届ける活動」(アウトリーチサービス)は、社会の変化とともにその対象者層を拡大しつつある。今回は、それらが合体し発展した形として行われている「出張展示」(ライブラリーを出て、利用者のいるところへ出張して、資料をディスプレイする)の事例を2件紹介する。
千代田図書館では、昼間区民の大多数を占めるビジネスパーソンへ向けて、「ビジネス書の出張展示」を2011年から開催している。団体貸出と移動図書館と展示の要素が合体した新タイプのサービスとして、13企業へ計16回の出張を行った。
住友化学株式会社は国内5ヶ所に研究所を有する総合化学会社である。千葉地区図書室では、電子ジャーナルが普及し研究者が図書室に足を運ぶ回数が減少するなか、図書室に人を呼び込むことを狙い、社内の部署毎に内容をアレンジした「ブックフェア」をこれまで計3回実施している。