主催: 一般社団法人 情報科学技術協会
会議名: 情報プロフェッショナルシンポジウム
回次: 14
開催地: 東京都千代田区(国立研究開発法人 科学技術振興機構 東京本部別館)
開催日: 2017/11/30 - 2017/12/01
技術的にコモディティ化した事業領域においては、技術によってもたらされる機能的価値以外の付加価値で勝負することが重要である。そして、自社製品の知財ステージがどの段階にあるかを評価した上で、知財戦略を立てることが肝要である旨提唱されている[1]。
本研究では、付加価値で勝負する戦略における、技術だけでは得られない付加価値としての「感性価値」に着目した。そして、「デザイン」の観点から「感性価値」を向上させることによって技術のコモディティ化が解消され得るか、という仮説に基づき、グッドデザイン賞の受賞歴に基づいて特定した家電製品の特許情報および口コミ情報を分析した。
その結果から、「感性価値」が高い製品が市場に与える影響について考察する。また、よい "デザイン" がなされているか否かを判断する「デザインのコモディティ度」を考慮し、感性価値が問われる時代における新たな事業戦略・知財戦略の1つの考え方を提案する。