抄録
図書館の利用状況を測る指標としては入館者数や貸出冊数が一般的に使用されているが、いずれも1年間の合計の数値であり、図書館における個々の取り組みや活動による効果測定の指標とすることはできない。
大学図書館で実施している各種のガイダンス(講習会)やイベントなどの活動が実際の図書館や電子資料の利用にどのように反映されるのか、個々の活動の成果を評価できる材料とする必要もあると考えられる。
本発表では、学部1年生前期の必修科目「基礎演習」において全クラスで実施しているガイダンス「文献検索案内」の大幅な内容刷新が、入館者数や各種電子資料の利用状況へ与える影響について利用統計を分析し検証した結果を報告する。