2023 年 1 巻 p. 5-19
新サービスや新プロダクト開発をイノベーション創出に導くため、蓄積したビジネスケースをデータ化して、タイムリーに活用する手法を提案する。ケースメソッドのビジネスケース文書に代わり、機械学習を適用できるように、各ケースをイノベーションに影響する要因により特徴ベクトル化して利用する。検索可能となった類似ケースを開発プロジェクトに俊敏かつ適時に適用する。成功・失敗要因の検索、類似事例の検索、ケース資産の付加価値向上が期待できる。単純なチェックリストによる簡易な方法により成功・失敗要因に分解し、成否の度合いをデータ化する。ケースの特徴ベクトル化により、クラスタリング分析、協調フィルタリングによるリコメンデーション、将来的な成否確率を目的変数とした回帰・予測など多彩な機械学習分析が可能となる。