2018 年 9 巻 1 号 p. 1-6
現在規格化作業が行われている次世代SBAS(Satellite-Based Augmentation System)では,SBAS信号を送信する衛星について静止衛星のみならず準天頂衛星を含む非静止衛星も許容される見込みである.ところが,規格案中のSBAS衛星エフェメリスに含まれるクロック補正パラメータについては非静止衛星について十分に考慮されておらず,定義域が不足することがわかった.この点を改善するために,クロック補正パラメータについてビット数を増やす一方で他のパラメータのビット数を削減するようエフェメリスメッセージの見直しを行ったので,その結果を報告する.