医療
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SLEの診断基準について
伊藤 正吾山崎 昭
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1976 年 30 巻 8 号 p. 691-701

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抄録
SLEはSkin rash, Fever, Arthralgiaなどが種々の組合せとか種々の長さであらわもすのである. それらはImmune complexで惹起されると考えられており, 寛解と増悪を繰り返す疾患である. SLEの発病, 経過は同じではなく, 従つて臨床的に診断することはむずかしい.
そこで今までに何人かがSLEの診断基準を提案している. それをここでは集めてみようと考えて全部で12をあつめ得た.
これらの診断基準をみると2種類あつて, 1つは各病状項目に同じ重さで評価しているが, 他のものではRash, LE細胞現象などには他のものよりも重要視しているものとがある.
今回何が一番よいかは述べられないし, それを論ずるつもりはないが, これらをよくみることがSLEについての理解に役立つものと考えている.
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© 一般社団法人国立医療学会
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