医療
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国立療養所における肺癌外科療法の現状及び問題点
松山 智治八塚 陽一
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1977 年 31 巻 11 号 p. 1240-1245

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抄録
今日, 肺癌治療の主体は外科療法であることに異論はなく, なかでも治癒切除率の向上がそのまま肺癌治療成績向上に直結することから, 早期発見への努力があらゆる方面でなされている. 一方, 入院してくる患者の大半が進行癌であるという現実があり, この傾向は国療においても同様で, これが対策に各施設苦慮している.
そこで今回, 国療肺癌研究会が参加24施設の協力を得て, 昭和47, 48, 49年の3年間に登録した原発性肺癌1,570例のうち, 外科療法の対象となつた518例(33%)について, その手術内容, 手術成績, 予後(3年生存率)合併治療の内訳などにつき検討を加え報告するとともに, 国療における肺癌外科療法の問題を二, 三提起し治療成績向上のための参考資料とした.
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© 一般社団法人国立医療学会
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