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国立療養所に入所中の脳卒中患者の実態調査について
望月 立夫村上 慶郎
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1977 年 31 巻 11 号 p. 1256-1266

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抄録
国立療養所に入所している脳卒中患者について, 昭和51年4月1日に, 本会で作製した調査表により, 調査集計した.
調査施設数は81ヵ所, 脳卒中患者総数は1650例であつた. 患者の年令は60才台が一番多く, 651例(39.4%)で, 70~74才が267例(16.1%)であつた. 病型は脳出血が593例(35.9%), 脳梗塞が947例(57.4%)であつた. 発病から国立療養所に入所するまでの期間は3ヵ月未満が89~例(54%), 1年以上は308例(18.7%)にすぎなかつた. このことは一般のリハビリテーシヨン専門病院と大差はみられない.
国立療養所に入所した, 脳卒中患者の治療成績は, 著明に改善したもの338例(20.5%), 中等度改善したもの498例(30.2%), 軽度改善したもの416例(25.2%)で合計1252例(75.9%)に何らかの改善を認めた.
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© 一般社団法人国立医療学会
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