医療
Online ISSN : 1884-8729
Print ISSN : 0021-1699
ISSN-L : 0021-1699
エンドトキシン投与による骨髄よりの血球遊出能の変動について
伊藤 宗元与那原 良夫川戸 正文福井谷 祐一剣持 諒田村 昇小野 増彦
著者情報
ジャーナル フリー

1977 年 31 巻 8 号 p. 770-774

詳細
抄録
白血病その他の悪性腫: 瘍治療時, グラム陰牲敗血症の発症が近時問題となつている. この場合には臨床的にシヨツク状態を呈することが多く, この原因がエンドトキシンによることが開らかとなつてきている. そこでわれわれは実験的に家兎にエンドトキシンを静注, 大腿骨骨髄より遊出する血球の変動について観察した. その結果, 骨髄からの遊出血球の大部分が明らかに減少すること, さらに骨髄より赤芽球, 幼若穎粒球が多数に遊出するなどを認め, これらの成因について考察した.
著者関連情報
© 一般社団法人国立医療学会
前の記事 次の記事
feedback
Top