医療
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心疾患診断の進歩
山崎 統四郎日下部 きよ子牧 正子榊原 幸子喜多 みどり和貝 恵子重田 帝子
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1978 年 32 巻 10 号 p. 1253-1260

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抄録
最近の核医学における心疾患診断の進歩について, シンチグラフイ特にRI Angiocardiographyを中心に述べた.
心大血管のシンチグラム検査には従来から広く行われていた血液プールシンチグラフイ, 一般の心血管造影法に相当するRI Angiocardiography, 冠動脈造影法にその目的が類似する心筋シンチグラフイが含まれる.
これらシンチグラフイは一般の造影検査法と異なり, 静注法によるため手技が容易であり, 患者への侵襲が少ない. このため外来的にも検査が可能であり, スクリーニングテストとしては有用なものであるが, 生理的状態での病態把握が可能であるという特徴も持つている.
心血管のシンチグラフイについて, Marfan症候群, 解離性動脈瘤, 心室瘤, 三尖弁閉鎖不全+僧帽弁狭窄症などのシンチグラムを示しながら, その最近の傾向と進歩について概説した.
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© 一般社団法人国立医療学会
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