医療
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ラジオイムノアツセイの進歩
佐々木 康人
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1978 年 32 巻 10 号 p. 1274-1280

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抄録
核医学in vitro検査, 特にラジオイムノアツセイ(RIA)は, 近年著しく普及し, 日常臨床検査として不可欠なものとなつた. 臨床検査室で多数の検体を処理するようになると, 適切な精度管理と省力化のための自動化が必要となり, 関心が高まつている.
RIAの誤差の原因となりうる要因, 測定精度とバイアスの評価法, 精度管理における除外規準などについて論じた. また近年の自動化の動向, 特に半自動化装置, 全自動化装置について解説した.
RIAは血中インスリンの測定法としてはじまり, その後多くのホルモンの微量定量法として, 内分泌学の進歩に多大な貢献をしたが, 非ホルモン物質の定量にも重要な役割を果している. ジゴキシン, モルフイン, ビタミンB12, α-フエトプロテイン, CEAなどのRIAの臨床的有用性について概説した.
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© 一般社団法人国立医療学会
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