1978 年 32 巻 12 号 p. 1486-1489
Kormed biopsy needleを用い肝疾患37例に肝生検を行つた. 得られた症例は急性肝炎6例, 慢性肝炎20例, 肝硬変2例, 肝内胆汁うつ滞1例, Fatty metamorphosisl例, Minimal change5例, 不成功2例であり, 成功率約95%であつた. 肝硬変例はFragmentationを起す傾向を示したが, 他の症例は使用ゲージに差なく, 辺縁も平滑で組織判定に十分な資料であつた. なお, 本法の最大の特徴は操作および術式が簡単で, 初心者でも容易に行えること, ならびに肝内刺入時間が瞬時であることである.