医療
Online ISSN : 1884-8729
Print ISSN : 0021-1699
ISSN-L : 0021-1699
Radiation Myelopathyと思われた1症例
浅野 次義片岡 喜久雄
著者情報
ジャーナル フリー

1979 年 33 巻 5 号 p. 500-502

詳細
抄録
Radiation myelopathyは1941年Ahlbomによつて報告されて以来, 外国では200例以上, 日本では60例以上の報告がある. われわれはリンパ上皮腫の患者(51才, 男)で12カ月おきに1カ月間ずつ2700rad, 3200rad合計5900radの上咽頭ライナツク照射を行い, 初回照射後24カ月目に左下肢に温痛覚障害・運動障害・病的反射が出現した. さらにそれが上行性・両側性に進展し排尿障害も併発し肺炎にて死亡した. (今後Radiation治療が増加するであろうがmyelopathyも起ることも考慮しなければならない.) Radiation myelopathyの1例を経験したので報告する.
著者関連情報
© 一般社団法人国立医療学会
前の記事 次の記事
feedback
Top