1983 年 37 巻 11 号 p. 1108-1113
25名の健康児と49名の気管支喘息の水泳負荷時の換気機能について検討した.
平均の最大心拍数は年令から予測される最大心拍数の85.2~88.3%になつていた.
水泳によるEIBは外来喘息児の40.0%, 入院喘息児の57.1%にみられた. 水泳によるEIBの強度, 頻度は平均としては軽度であつたが, 入院患者, 重症児ではその変化は臨床的に無視できるものではなかつた.
これらのことから, 喘息児にとつて水泳は身体鍛練として有用なものであるが, 重症喘息児においては, 医療監視と, 良く管理されたプログラムが必要であると考えられた.