医療
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国立名古屋病院における原発性骨悪性腫瘍の治療法及びその成績について
後藤 直史牧山 友三郎鈴木 由昭
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1983 年 37 巻 12 号 p. 1212-1216

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抄録
昭和29年より昭和57年までの28年間に, 当院整形外科において加療した50例の原発性骨悪性腫瘍症例について, その病理組織学的分類, 発症年令, 性別, 発生部位, これらに対する3治療法, 予後について調査し, 10才台での発生が多く, これらの予後は不良で, 一般に術前期間の短い症例程予後が悪い傾向があることが判明した. 発生部位は膝関節周囲に多い傾向があり, この部に発生したものは, これ以外の部に発生したものより比較的予後良好であつた. 脊索腫, 軟骨肉腫, 線維肉腫, 傍骨性骨肉腫, 巨細胞腫に比較して骨肉腫, Ewing肉腫, 細網肉腫は予後が悪かつた.
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© 一般社団法人国立医療学会
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