1984 年 38 巻 6 号 p. 603-607
心電図自動解析・オーバー・リーディング・システムを用いて, 自動解析所見の不一致率について検討した.
自動解析総数22, 525件のうち1, 157件(オーバー・リード率5.14%)がオーバー・リードに回された. オーバー・リード1, 157件のうち, 心筋梗塞, 心房粗・細動, 房室プロツク, 多発性又は連発性期外収縮, WPW症候群など臨床上許容出来ない不一致が184件(15.9%)に見られた.
主な心電図自動解析のSensitivityは, 完全右脚ブロツク(99.4%), 心筋梗塞(90.8%)で高く, 3度房室プロツク(13.6%), WPW症候群(22.2%)で低かつた.
Specificityは, 多くの心電図所見で95%以上であつた.