医療
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皮膚ヒスタミンテストの意味と限界
吉田 途男泉 寛治吉田 和也上野 和行
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1984 年 38 巻 6 号 p. 601-602

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抄録

ヒスタミンの皮内注射による発赤は, ノルアドレナリンで小さくなるが, 自律神経障害があると, この発赤の減少が認められず, 自律神経障害の指標になり得ると報告きれている. 今回, 33名の糖尿病患者に, このヒスタミン皮内注射を行い, 検討した. ヒスタミンによる発赤のノルアドレナリンでの減少は, 他の自律神経障害の指標である, ECG, R-R間隔のばらつきが, 小さいほど, 認められないという傾向を認めたが, 発赤の大きさの, 個人間のばらつきが大きいことや, 手技上に再現性に問題があることなどから, 本検査は, 簡便な方法ではあるが, 補助的な意味にしか用い得ないと考えられた.

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© 一般社団法人国立医療学会
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