医療
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自動白血球分類装置の使用経験
西山 雅子西川 秀樹
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1984 年 38 巻 6 号 p. 616-619

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抄録

血液検査室における自動化は, 多項目自動血球計数機に続いて, 最近では自動白血球分類装置の出現により, システム化されつつある.
当院に導入された全自動白血球分類装置「ヘマログD」, (テクニコン社製)は, フローシステムにより白血球を細胞酵素学的に分類する機種である. この機種の特色は, 従来の顕微鏡下にて行われる形態学的検査とは異なつた, 新しい情報を得る点にある. 特殊疾患など異常例については目視法と異なる場合もあるが, 機械自身の特性を熟知して運用すれば, 異常検体のチエツク, 発見にもつながり, かつ, フローシステムによる毎時90検体の処理能力は, 血液検査室の自動化, 省力化に十分機能を果たすと考えられる.

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© 一般社団法人国立医療学会
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