医療
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インスリン局所療法―インスリン軟膏の糖尿病性皮膚潰瘍に対する検討―
石田 成伸和田 恭一上野 和行吉田 和世泉 寛治中田 良和吉田 途男寺田 昭
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1985 年 39 巻 2 号 p. 147-150

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抄録
インスリン軟膏を, 親水性基剤のマクロゴール, 親油性基剤の白色ワセリン, 及び比較的基剤としては, 最近使用されるようになつたWitepsolを用いてインスリン軟膏(以下「I-M軟膏, I-V軟膏, I-W軟膏」と略す)を試作した.
インスリンの各基剤からの放出性を検討する目的で, ラツト腹壁の筋肉を露出させ, その上に, 各軟膏を投与し, 血糖の降下を測定した. LW軟膏が, 最も, 生理食塩水希釈インスリン溶液に似た血糖降下を示したが, 持続時間は短かつた. I-V軟膏では, 血糖低下の少しおくれる傾向があり, 軟膏からのインスリン放出が徐放性になつている可能性が示唆された. 市販品のみで作成したI-M軟膏は, 血糖降下, 持続とも一番弱かつた.
臨床的にI-M軟膏を糖尿病の火傷後の皮膚潰瘍に用いたが, 副作用はなかつた.
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© 一般社団法人国立医療学会
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