抄録
A-Cバイパス術を施行した虚血性心疾患15例を対象に, 負荷Tl心筋イメージングで手術の効果を検討した. 術前の虚血領域の検出は15人中13人(87%), そのうち再分布したのは13人中9人(69%)であつた. 心筋梗塞の合併例で梗塞部以外の虚血の評価は5例中1例(20%)のみであつた. グラフトの開存に関しては, 術後心筋灌流量の増大した症例では6例中5例(83%)で開存し, 心筋灌流量の増大しない症例では3例中2例(67%)で閉塞していた. 負荷Tl心筋イメージングは, A-Cバイパス術後の心筋灌流量の増大を評価するのに有用であつた.