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高令者心房中隔欠損症(ASD)における外科治療の検討
山口 明満田村 栄稔北村 信夫大滝 正己跡部 正明美濃地 忠彦
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1985 年 39 巻 3 号 p. 273-276

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抄録
当科では1980年から1982年までの3年間に, 40才以上高令者心房中隔欠損症(以下「ASD」)14例に外科治療を施行した. 高令者ASDでは易疲労性, 動悸といつた心不全症状を呈することが多く, また心電図上も心房細動への移行など高令者に特徴的な変化を呈してくる. 僧帽弁逸脱も高頻度に認められたが, 僧帽弁閉鎖不全を呈した症例はなかつた. 心カテーテル検査では, 高令者でも肺高血圧症の併発は少なく, 有意な逆シヤントを呈した症例はなかつた. 手術は12例に直接閉鎖術を施行し, 高令者といえども心筋組織のしつかりした症例には直接閉鎖術が可能であつた. 術後経過では2例に重篤な呼吸不全を合併し, 1例を失つた. 高令者では術前の肺機能, 特に閉塞性肺疾患には充分注意が必要である. 以上, 高令者ASDに対しては小児期の症例同様, 十分手術の適応となり, 術後も心不全の改善が期待でき, 満足のいく結果が得られるものと考えている.
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© 一般社団法人国立医療学会
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