医療
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ランブル鞭毛虫による胆道感染の2例
土田 博津嶋 恵輔山形 尚正三上 勝也杉山 雄一笹村 雅人三上 贇麿村上 哲之
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1985 年 39 巻 5 号 p. 452-455

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抄録
海外帰国者のいわゆるtraveler's diarrheaのひとつとして理解されているランブル鞭毛虫症(Lambliasis)(Giardiasis)は, 胆道を汚染し, 上腹部痛を惹起し, 急性腹症のひとつとなり得ることを知つた.
また本症の不明上腹部痛への関与, また胆道疾患における, 古典的な十二指腸液検査の有効かつ必要性(十二指腸カプセル利用)を再認識するとともに, 例数が少なくなつたとはいえ, 一般臨床における寄生虫疾患の重要性を思い知らされた.
なお, 希少寄生虫疾患の治療-厚生省研究事業「輸入熱帯病の薬物治療に関する研究」について二, 三ふれた.
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© 一般社団法人国立医療学会
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