帯広大谷短期大学紀要
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論文
幼児期の運動遊びの必要性
毎日、楽しく体を動かすためには
工藤 ゆかり江刺家 由子
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2016 年 53 巻 p. 27-36

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抄録
幼児の運動能力の低下が指摘されるようになり、久しい。本稿では、幼稚園・保育所における運動遊びの実際を観察し、幼児が毎日楽しく体を動かすためには、どのようなことに留意すべきかを検討した。いずれの園も、幼児が意欲を掻き立てられる遊びがあり、その遊びに自発的に取り組んでいる。その中で、遊びを通して様々な体の動きを経験していく様子が見られる。その際、刺激し合ったり競い合ったり、ペースを合わせたり協力し合ったりする仲間の存在が必要である。さらに、幼児の様子を見守り、認め、褒め、励ます保育者のかかわりも重要である。幼児のことを良く理解している保育者が、幼児との信頼関係の下に、様々な遊びを通して楽しく体を動かす機会を設けることが、毎日楽しく体を動かすためには必要である。
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© 2016 帯広大谷短期大学
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