抄録
ディジタルサブトラクシヨン血管造影(DSA)により, 上腹部の検索中に17例の門脈描出像を経験した. DSAによる門脈描出の意義, 描出機転について考察を加えた.
Technicare社製DR-960を使用し, 肘静脈に19Gの套管針を挿入し77%イソペーク370 40mlを13ml/secの速度で注入した.
経静脈性DSAでは経脾的門脈造影や経皮経肝穿刺法など直接法,腹腔動脈造影後の間接法に比べて非侵襲的に門脈が描出可能であり, 門脈侵襲部位の診断も可能であつた. 画質に関与する因子としては, 腸管ガス, 造影剤の投与量, 投与方法および循環動態などが考えられる.