医療
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門脈の海綿様変化と著明な脂肪肝を伴つた門脈炎の1例
安原 高士尾上 公昭河野 宏岩本 龍夫杉山 明川口 憲二萩原 秀紀白井 忠雄三宅 周
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キーワード: 門脈炎, 脂肪肝
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1985 年 39 巻 7 号 p. 636-639

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抄録
発熱, 腹満を主訴に発症し, 門脈の海綿様変化と, 著明な脂肪肝を伴った門脈炎の1例を経験したので報告する. 症例は55才の男性で, 発熱, 腹満を主訴に発症. CTスキヤンにて肝臓の広汎に低濃度陰影をみとめ精査をすすめたところ, 門脈本幹の海綿様変化を伴つており, 腹腔鏡下肝生検で著明な脂肪肝を呈していた. 現在のところ門脈炎にもとついた脂肪肝の報告はみないが, 本例はその可能性を示唆する興味深い症例と思われたのて報告した.
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© 一般社団法人国立医療学会
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