抄録
免疫異常を示す疾患にも血漿交換療法が試みられるようになつたが, その臨床的評価についての定説はない. この論文は免疫異常が強く, 従来の治療で病勢を抑制できなかつた慢性関節リウマチ患者に対し, 血漿分離膜と体外循環回路を用いて血漿交換を試みた成績についてのべたものである. 著効を示した3例は, いずれも皮膚潰瘍を有する, いわゆる悪性関節リウマチであり, その改善は顕著であつた. 8例にはある程度の効果を認めたが再燃するものが多く, 6例では無効であつた. 血漿交換療法は症例を選べば有力な治療手段となりうるものと思われる.