医療
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高速液体クロマトグラフィーによる血液中パラコートの分析
加来 真理子原 英二和田 吉晴橋本 孝子児玉 勉安田 國士芹川 光行
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1988 年 42 巻 12 号 p. 1163-1167

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抄録
パラコート, ジクワツト, 1,1'-diethyl-4,4'-bipyridyldiylium(内部標準)を高速液体クロマトグラフィーで分離した. Nova-Pak C18カラムに, 対イオンとしてヘプタンスルフオン酸0.005M, ジエチルアミン0.05Mを含む12.5%メタノールをリン酸でpH3.0に調整した移動相を用いた. 1ml/minの流速, 注入量20μl, 検出波長290nmで7分以内に完全に分離するクロマトグラムが得られた. 検出限界は, 0.1μg/mlであるため, 中毒患者血清の定量分析に十分対応できた.
血清または尿中除草剤は, 除蛋白操作を加えることなくアルカリ性にしたのみでSep-Pak C18に保持させ, 塩性メタノールで溶出した.
本法は前処理及び分析に要する時間も短く簡便であり, 除草剤中毒患者の血清中パラコート, ジクワツトの分離定量に有効な手段と考えられる.
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© 一般社団法人国立医療学会
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