医療
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糖尿病患者の赤血球中ソルビトール濃度の臨床的意義とアルドース・リダクターゼ阻害剤の臨床試用における観察について
江崎 友彰伊東 潤子高橋 朗菱田 広坂本 康孝山守 育雄津下 一代戸谷 有二新実 光朗
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1988 年 42 巻 8 号 p. 690-694

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抄録
糖尿病に合併する末梢神経障害や網膜症・白内障などの発症・進展の機序として, グルコースから生成するソルビトールの細胞内蓄積が関与することが注目されている.
今回, 我々は糖尿病患者の赤血球中ソルビトール濃度を測定し, 罹病期間・治療法・合併症の有無で比較分類を行い, その臨床的意義について検討を行つた.また, 糖尿病患者1例において, アルドース・リダクターゼ阻害剤(ARI)の臨床試用を試み, その臨床効果・副作用などについて観察し赤血球中ソルビートル濃度の変化も合わせて検討した.
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