医療
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乳腺疾患に対する穿刺吸引細胞診
五福 淳二高塚 雄一小早 川清河原 勉山本 信夫林 輝子佐野 好文有馬 良一倉田 明彦
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1992 年 46 巻 1 号 p. 15-19

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抄録

当施設において穿刺吸引細胞診(aspiration biopsy cytology: ABC)が施行された乳腺疾患のうち, 1985年1月から1986年12月まで(前期)の76例と, 1987年から1989年まで(後期)の339例を比較検討し, 以下の知見を得た.
1) 正診率は72.4%から77.9%に上昇していた.
2) 特に腫瘤径の小さい乳癌に対する診断成績が向上しており, 後期では腫瘤径に左右されないものになっていた.
3) false negative rateは20.5%から14.3%に. false positive rateは6.3%から4.3%にそれぞれ低下していた.
以上のことより, ABCは乳腺腫瘤, 特に小腫瘤に対する有用な検査法と考えられるが, その診断限界より, あくまで補助診断法の1つとして理解すべきである.

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© 一般社団法人国立医療学会
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