医療
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サイトメガロウイルス(CMV)感染症における尿中CMV量とその臨床的意義に関する研究
庵原 俊昭北村 賢司中野 貴史伊藤 正寛神谷 齊
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1994 年 48 巻 12 号 p. 1022-1027

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抄録
サイトメガロウイルス(CMV)感染症におけるウイルス尿症の臨床的意義を明らかにするために, 種々のCMV感染者の尿中のCMV量を測定し, 臨床症状との関係を検討した. 無症候性感染者6例では100.5(TCID50/0.2ml)5例, 102 1例と尿中ウイルス量は少なく, 新生児肝炎の3例や伝染性単核球症の症状を示した4例では, 102.5-3.5のウイルス量を尿中に排泄していた. 一方, 高度の肝脾腫や肺炎, 血小板減少などの重篤な症状を伴った4例では, 105.5以上の多量のウイルスを尿中に排泄しており, 臨床症状の重篤度と尿中ウイルス量との間に有意の関係を認めた.
以上の結果から, 尿中CMV量の測定は, 症候性CMV感染の臨床診断に有用な方法の一つと思われた.
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© 一般社団法人国立医療学会
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