医療
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大腸癌に対する骨盤内臓全摘術の意義
内藤 春彦佐々木 建郎近藤 啓史
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1994 年 48 巻 5 号 p. 343-346

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抄録

骨盤内臓全摘術を施行した9例の大腸癌症例を初回手術5例と局所再発時手術4例に分け臨床的検討を行った. 初回手術例では腸管・膀胱浸潤の2例に10年以上の救命例を得たが, 再発時症例では4例中3例が癌死した. 本術式は長時間手術(5~8時間20分), 大量術中出血(1531~11000ml), 重症術後合併症などがあることから適応症例を慎重に選ぶべきである. 局所再発例の治療成績向上には早期診断が必須だが, このためには持続するCEA陽性, 画像所見などを参考にし, 積極的な針生検による組織診断に心がける必要を強調した.

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