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非膵性高アミラーゼ血症におけるアミラーゼアイソザイム
森田 茂樹松田 美登里有馬 哲彦船瀬 将一金内 弘志
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1994 年 48 巻 5 号 p. 381-384

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抄録

今回我々は, アミラーゼァイソザイムを測定し, 非膵性高アミラーゼ血症の特徴について検討を加えた. 対象は膵・腎・肝疾患を有しない高アミラーゼ血症の10例である. 内1例は特異的なアイソザイムを示したIgA-λ型のマクロアミラーゼ血症であった. 残りのS型高アミラーゼ血症9例のアイソザイムでは, P/S比は0.20~0.59の範囲であり, 平均は0.4と低値であった. 亜分画では, S2は全例10~22%と高値を示し, 平均は13.2%であった. S3も6例にみられた. これら9例のうち, 7例はなんらかの基礎疾患を有し投薬を受けていた(2例は一過性であった)が残り2例は無症状・無投薬の症例であった.
高アミラーゼ血症の鑑別に, アミラーゼイアソザイムの測定は有用であった. また, S型高アミラーゼ血症の原因は多岐にわたっており, 高アミラーゼ血症をきたしやすい既知の疾患を有していない例もみられた.

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© 一般社団法人国立医療学会
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