医療
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外陰部硬化性萎縮性苔癬の2例
益田 俊樹西原 修美
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1996 年 50 巻 1 号 p. 47-49

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抄録
女性の外陰部に生じた硬化性萎縮性苔癬の2例を報告する. 第1例は75歳で外陰から肛囲にかけて掻痒を伴う脱色素斑があり, びらん, 紫斑を混じる. 第2例は67歳で, 外陰部の萎縮が著明でその部に脱色素斑がある. 両者とも組織学的所見は本症の典型像であった. 掻痒に対しては副腎皮質ホルモンの外用が奏効し, 症例1は観察期間を含め発症から4年, 症例2は6年経過したが悪性化の兆候はない
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© 一般社団法人国立医療学会
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