医療
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長期間の集中管理により軽快した悪性症候群の1例
松前 孝幸長瀬 精一
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1999 年 53 巻 2 号 p. 126-129

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抄録
悪性症候群の治療は薬物療法が中心であるが, 今回長期間の集中治療により救命し得た症例を経験したので報告する. 患者は35歳精神分裂病の男性でスルピリドを原因として悪性症候群を発症し, ダントロレンやプロモクリプチンの投与にても軽快しなかった. 人工呼吸, 筋弛緩薬, 鎮静薬, 体温管理などによる対症治療をICUにて32日間施行し, 発症323日後に退院した. 外来でエチゾラムを投与しているのみだが, 4年経過した時点でも症状は安定している.
この症例のように悪性症候群で薬物治療の効果が得られない場合は, 原因薬物が排泄, 代謝され病態が変化するまで対症治療を継続することも重要であると思われる.
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