医療
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放射線療法と温熱療法が有効であったAlfa-fetoprotein(AFP)産生胃癌の1例
佐伯 尚哉辻 雅之伊藤 俊雄辻 孝森脇 要木村 雅友
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1999 年 53 巻 4 号 p. 265-268

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抄録
症例は76歳女性. 食欲不振と心窩部痛のため入院. 内視鏡検査ではBorrmann3型進行胃癌で組織分類では中分化型腺癌であった. CTでは肝左葉と膵頭部へ浸潤を認め, 血中AFPは840ng/mlであった. 放射線療法(合計52Gy)温熱療法(9回)を施行した. 内視鏡とCT上腫瘍の縮小を認め, 血中AFPは384ng/mlまで低下した. その後腫瘍は増大傾向にありAFPは41300ng/mlまで上昇した. 初診より1年7ヵ月後に死亡. 剖検試料でAFP免疫染色陽性の胃癌細胞を認めた. 本症例は放射線療法と温熱療法が有効であったと考えられ, 臨床経過上血中AFP値が効果判定の目安になった.
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