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尿膜管膿瘍が診断の契機となつた糖尿病の1例
上原 慶太影山 洋宮入 守長谷川 親太郎
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1999 年 53 巻 7 号 p. 465-468

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抄録
尿膜管膿瘍を契機として発見された糖尿病の1例を報告する. 症例は62歳の女性, 数日前から下腹部痛と歩行困難があり入院, 39℃の発熱と恥骨部の圧痛を認めた. CRPの高値などの炎症所見と空腹時血糖158mg/dl, ヘモグロビンA1C8.4%と糖尿病状態であった. 血液培養で黄色ブドウ球菌が検出され, 腹CTスキャンで恥骨結合部の腹壁直下に辺縁部が造影効果を有し, 内部にガス像を認める腫瘤陰影がみられた. 恥骨上部を穿刺したところ膿汁が吸引され, 尿膜管膿瘍と診断し, 同部を切開し, ドレーンを留置した. 抗生剤の投与とドレナージで下熱し, 炎症所見も消失した. 膿, 尿の培養ともに黄色ブドウ球菌が検出された. 糖尿病は腎症や網膜症などの合併症を認めず, 食事と運動療法のみでコントロールできた. 尿膜管膿瘍の報告例は多くあるが, 糖尿病を合併した症例は1例のみで, 尿膜管膿瘍が糖尿病診断の契機となったのは本症例が第1例である.
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© 一般社団法人国立医療学会
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