抄録
結核の服薬を確実に行い, 決められた治療期間を完了するにはDOTS (Directly Observed Treatment, Short course)以外に方法はないと思われるが, 河南省ではWHO方式と若干異なる方式のDOTSを行い, WHO方式に勝るとも劣らない治療成績を上げたのでその要因を検討し報告する. WHO方式では抗結核剤の投与を無料で行ってきたが, 河南省では患者にある金額を供託させ, 治療が完了するとある割合を引いて供託金を返還するという方法で治療意欲のある患者を選択し, 患者自身の動機づけ(motivation)を高めたと考えられる.