医療
Online ISSN : 1884-8729
Print ISSN : 0021-1699
ISSN-L : 0021-1699
多血症をきたしたエリスロポエチン産生肝細胞癌の1例
島田 昌明岩瀬 弘明都築 智之半井 圭子貝田 将郷土居 礼子桶屋 将之
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 58 巻 8 号 p. 477-480

詳細
抄録
多血症をきたしたエリスロポエチン産生肝細胞癌の1例を経験したので報告する. 症例は73歳の男性で, 上腹部腫瘤を主訴に来院した. 血液検査で赤血球677万/mm3, Hb 19.8g/dlと多血症を認め, 血清エリスロポエチン値は123(正常値: 8-36) mU/mlと高値であった. 画像診断では, 肝左葉に直径10cm大の腫瘍を認め, エリスロポエチン産生肝細胞癌と診断した. 肝左葉切除術後, エリスロポエチン値は正常値となり, 多血症は改善した. 術後10ヵ月で残肝再発のため死亡した.
著者関連情報
© 一般社団法人国立医療学会
前の記事 次の記事
feedback
Top