医療
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ハンセン病における難治性皮膚潰瘍の治療
原田 正孝平野 真子野上 玲子
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2006 年 60 巻 5 号 p. 324-328

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抄録

ハンセン病に対し有効な治療がなかった頃に発病した患者や, 治療法の確立後であっても治療開始が遅れたり, 治療に抗する重度のらい反応を合併した患者では, 後遺症として顔面, 四肢の運動および知覚麻痺そして自律神経障害を残す. その結果としてさらに手足の変形拘縮が生じ, 創傷を作りやすくかつ治りにくくて難治性の皮膚潰瘍が形成されることはハンセン病施設においては周知のことである. この難治性皮膚潰瘍に対して最新の処置を記すとともに, とくに骨に対する積極的な外科的処置を行うことで, それまで難治だと諦めていた皮膚潰瘍に対し良好な結果が得られている. 本稿では当園で行っている潰瘍などに対する治療ならびに予防処置を紹介する.

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