医療
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介護の質向上を目指した療養介助職導入
藤岡 美代子
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2007 年 61 巻 11 号 p. 715-725

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抄録
福岡病院は重症心身障害医療のあり方を検討し「生活の質向上」を目標として病院全体の看護職員配置数の見直しを行い平成17年4月, 独立行政法人移行後に療養介助職(ヘルパー2級以上の免許取得者)24名を導入した. 24名中20名は介護福祉士の免許を有し, 社会福祉主事, 保育士, 幼稚園教諭資格などを併せ持つ職員も多数いた. しかし資格は持っているが経験は少なくとくに重心病棟で実習したものは皆無に近い状況であった. このような中, 看護部を中心として採用時から集合教育と現場教育を組み合わせて計画的に現任教育を実施した結果, 個人差はあるものの療養介助職全体の成長につながり, 夜間を含めて介護の質も向上した.
また, 障害者自立支援法の本格実施に当たり平成18年10月に生活支援員19名を非常勤で雇用した. それによって, これまで療養介助職が周辺業務として携わっていた業務を生活支援員に分担することができた. その結果, 療養介助職が受け持ち患者の介護計画に沿って介護を計画的に実施できる時間が増えた. その他, ゆとりを持って食事介助にあたることができるようになり入浴回数も増やすことができた.
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© 一般社団法人国立医療学会
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