国際エクササイズサイエンス学会誌
Online ISSN : 2436-679X
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足関節底屈筋MMT3未満の虚弱者用つま先立ち促通練習器の考案
昇 寛佐野 徳雄平賀 篤嶋田 裕司
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2019 年 2 巻 1 号 p. 56-59

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抄録
[目的]今回,足関節底屈筋力MMT3未満の虚弱者を対象とする筋力強化練習器を開発した.そこで,今回の目的は,本練習器の構造や使用方法,予想される運動効果等について報告することである. [本練習器の構造] 本練習器は,足関節底屈筋においてMMT3未満の虚弱者用の底屈筋筋力強化練習器として考案したので,踵拳上の補助力を加える構造とした.基本的構造としては,基板を基底面として,その上に足指板,足底板の2枚の板で構成した.基板と足底板の間の踵部に圧縮コイルバネを設置し,踵部の拳上を補助する仕組みとした.足指部分と足底部分を分離させて蝶番で結合させて可動性を確保した. [使用方法] 使用者は,両脚の足指を足指板に指を置き,足底板に足部全体を置いて立位姿勢をとる.立位姿勢の不安がある場合には,両手で手摺等の補助を用いる.つま先立ちを試みながら両側踵部を拳上させる. [予想される効果] 本器は,下腿三頭筋 MMT3未満の虚弱者用つま先立ち促通練習器として考案された練習器である.踵部下に設置された圧縮コイルバネの伸長力が,つま先立ち運動を達成させるための促通効果が予想される.
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© 2019 特定非営利活動法人国際エクササイズサイエンス学会

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