日本画像学会誌
Online ISSN : 1880-4675
Print ISSN : 1344-4425
ISSN-L : 1344-4425
論文
色領域の主成分を用いた画像符号化
今井 良枝小寺 宏曄
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 40 巻 4 号 p. 313-319

詳細
抄録
本論文では,画像の色分布に注目した領域識別を用いて,統計的多変量解析による主成分を符号化する新しい圧縮方式を提案している.ここでは色信号の相関を利用して明度情報のみから色度を推測,再現する簡便な符号化方式について検討した.
 具体的には,色領域を識別することによって画像を主要な複数のキーカラー領域に分割後,各領域の主成分パラメータを抽出し,明度情報とともに領域番号と第1主成分を符号化伝送する.これにより色度情報が大幅に圧縮された.第1主成分軸に沿った明度から色度面への射影によって色度を推測し,明度に色度情報を重ねあわせることにより簡便にフルカラー画像を再現できることを実証した.明度の圧縮には既存のJPEGあるいはWavelet圧縮を併用した.さらに,画像をあらかじめ粗いサブブロックに分割した後,色領域の識別を行うことにより,色再現精度の改善を図っており,従来のJPEG圧縮方式を超える高能率の圧縮に成功している.
著者関連情報
© 2001 一般社団法人 日本画像学会
前の記事 次の記事
feedback
Top