2003 年 42 巻 4 号 p. 333-339
入力画像の階調の変化に適応させて大きさの異なるクラスタ領域を配置することのできるバブル充填法を用いた適応型クラスタードットハーフトーニングを開発した.本方法を用いると,階調の変化が急な所には解像性を重視して小さなクラスタ領域を,階調が滑らかに変化する領域には階調性を重視して大きなクラスタ領域を配置することにより,解像性と階調性の両立が可能になる.クラスタはランダムに配置されるために,モアレの発生しにくい画像構造が得られ,擬似輪郭等の発生のない滑らかな階調再現が得られた.