抄録
2値記録方式のプリンタではハーフトーンスクリーン線数,解像度は再現可能な階調数と密接な関係にあるが,濃度階調性をもつ電子写真方式では,階調性よりも出力画像の粒状性との関係を議論することが重要となる.本報告では面積・濃度階調モデルからトナー粒子径,走査レーザのビーム径と粒状性との関係を予測し,線数が大きくなるに従って濃度階調領域が広がり,これによる粒状性の悪化が高精細な記録の制約条件になることを明らかにした.さらに,200線/インチ,400線/インチの場合について,粒状性の制約条件となるトナー粒子径,レーザビーム径の設計指針を提供した.