省エネルギーを目指した電子写真方式の画像出力機器は電源制御によりエネルギー消費効率を高めている.さらなる省エネルギーへのアプローチとしてはマイクロカプセル化技術を利用した耐ブロッキング性(トナー同士の融着防止)の優れた低温定着トナーが上げられる.本稿では,まず固体(トナー)を封入物としたマイクロカプセル化方法を確立し,次にマイクロカプセルにした様々なトナーの耐ブロッキング効果を評価した.そして低温定着するトナー原料をマイクロカプセル化することで耐ブロッキング性が向上し,低温定着トナーの可能性を確認したので報告する.